塗り薬(ステロイドについて)
塗り薬(ステロイドについて)
皮膚科では色々な薬を使います。当院ではステロイド外用剤(副腎皮質ホルモン)も使います。
ステロイド外用剤は、赤ちゃんの湿疹に使う弱いものから、強いものまであります。正しい使用法で用いると非常に良い薬です。
よく「ステロイド外用剤だけは使いたくない。」とおっしゃる方がおられます。ステロイド外用剤の誤解を解き、良い治療を行うために、少しご説明させてください。
- 使いだすと止められなくなるか?
ステロイド外用剤は炎症を抑える薬で、病気そのものを治す薬でありません。炎症が始まり、副作用が出ない時点で止めれます。 - リバウンドがあるのでは?
外用剤は適切な治療を行えばリバウンドはないです。 - 骨がボロボロになるのでは?
骨への影響は内服や注射ではありますが、外用剤ではほとんどありません。 - ニキビが増悪しますか?
あります。その場合は外用を中止してニキビ治療を行います。 - 色が濃くなりませんか?
外用剤の効果で炎症が治まると、赤みが消えます。赤みで隠れていた黒さが目立ってきます。外用剤のために黒くなったのではありません。 - 皮膚が薄くなったり、血管が浮いてきたりしませんか?
強い外用薬を長期間使用すると起こります。適切な治療を行っていれば起こりません。
代表的な疑問について少しご説明させていただきました。その他、何か不安な事があれば医師にご相談ください。