アザのレーザー治療
皮膚の色素沈着治療
レーザー治療(ルビーレーザーによる)で治療します。ルビーレーザーは黒~茶色までの皮膚疾患に著効です。
形成外科領域で保険適応のあるルビーレーザー治療は、
- 太田母斑
- 外傷性刺青
- 異所性蒙古斑
- 扁平母斑
などです。それぞれの疾患についてご説明します。
太田母斑
母斑とはアザのことです。太田母斑は顔、特に目の周りにある、青っぽい褐色班です。思春期から目立つようになります。
肝班がよく似ていますが、治療法は違います。レーザー治療は、逆に肝班が濃くなります。(オーロラ光治療で薄くなります。詳しくはシミ治療をご参照下さい。)
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)は太田母斑ににていますが違います。日中韓国人の女性に多く見られ、13歳以上(多くは20歳以上)に初発する顔面の色素斑です。単独でみられることもありますが、多くの場合普通のシミ(日光性色素斑)やそばかす(雀卵斑)、肝斑と混在しています。ADMのレーザー治療は保健対象外です。
外傷性刺青
ケガの跡が青く、刺青状態になることです。
異所性蒙古斑
蒙古斑は新生児の臀部にみられる青アザです。同じような青アザが臀部以外にあることがあります。普通は、10歳前後で消えますが、長く残る場合があります。
扁平母斑
薄い茶色の母斑です。
当院はQスイッチ付きルビーレーザー(ジェイメック社製 The Ruby Z1)を使用しています。
治療回数の目安
太田母斑 | 4~5回 |
外傷性刺青 | 5~6回 |
異所性蒙古斑 | 3~4回 |
扁平母斑 | 2~3回 |
以上、治療回数の目安です。個人差や色素沈着の程度によります。
ルビーレーザーによる治療の実際
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最初に、最適出力を調べます。
表面麻酔を行いますので痛みは軽度です。 - 2週間後に最適出力を判定し、表面麻酔後にルビーレーザーを照射します。
- 2~3日で黒いカサブタになります。洗っていると自然に落ち、10日前後で皮膚が乾燥します。
- しばらく赤みを伴います。
- 1回で薄くなります。目立たなくなるには数回のレーザー治療が必要です。
- 照射間隔は3ヶ月に1回です。
*レーザーの照射回数は保険適応ですが、最高4回までです。
アザのレーザー治療費用
保険適応です。
施術代+薬代を含めて(3割負担の場合)1回 約1万円です。